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トレンド・ディスカバリーFXのレビュー


関野典良さんのトレンドフォロー系商材です。関野さんは、これまでにも数々のトレンドフォロー系商材は販売されていますが、今回も手法としてはトレンドフォローのようです。

関野式エリオット波動塾のレビューの記事でも書いているのですが、直近の商材では、1年前くらいから、「通貨の強弱」という手法を使ってトレードされており、今回もそれがメイン手法となっているようです。

この手法については、2016年3月に販売された関野式エリオット波動塾という商材で既に商材化されています。この商材は通貨の強弱を使う手法と、エリオット波動を組み合わせた手法でした。

今回関野さんが商材を販売するのは、関野式エリオット波動塾ぶりということになるわけですが、手法としては、既に商材化されている通貨の強弱の手法を使うようであり、前回の商材と似た内容である印象を受けます。

異なる点としては、前回は通貨の強弱+エリオット波動ということで、裁量職の強い商材でしたが、今回は通貨の強弱+未来予想ロジック、つまりロジックを使うということで、初心者向けの内容になっている印象を受けます。

なので、商材の構成としても、エリオット波動は裁量職が強いため、教えるのに時間がかかるので塾形式になっており、一方で今回の商材はロジックなので、手法さえ教えればトレードできるため、塾ではなくマニュアルのみなのだと思います。なので、今回の商材は、「関野式エリオット波動塾の簡易版」と考えると、しっくりくるような気がします。

商材名:トレンド・ディスカバリーFX
販売ページ:http://discovery-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre.html

通貨の強弱を見極める手法とは?


引用:http://discovery-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre.html

今回の通貨の強弱を使う手法については、販売ページを見ると、上記のような解説があります。

基本的にチャートというのは、例えば上昇で考えると、左側の通貨が買われるか、左側の通貨が売られた場合に上昇となります。ということは、双方が同時に発生している状態、つまり左側の通貨が買われ、右側の通貨が売られている状態というのは、大きなトレンドが発生している状態と言えます。

つまり、通貨の強弱を見て、何をやりたいのか?というと、できるだけ強いトレンドが出ている通貨ペアを探したい、ということになるわけです。そして今回の商材では、そのような通貨ペアを「一番稼ぎやすい」通貨ペアであると定義されています。


上記動画では、11分30秒あたりで「左側の通貨がすごく買われていて、右側がすごく売られている時に、(今後)トレンドが強く発生する」ということが言われています。

しかし、ここで私が疑問に思うのが、なぜ?どういう理屈で?「左側の通貨がすごく買われていて、右側がすごく売られていれば、今後トレンドが強く発生する」と考えられるのか?ということです。つまり、なぜ、できるだけ強いトレンドが出ている通貨ペアなら、今後もトレンドが強く発生すると言えるのか?ということです。

強いトレンドなら、今後も継続すると考える根拠は何なのでしょうか?販売ページや、動画では、そう考える根拠の解説は一切ありません。

むしろ逆張り派の思考としては、「さすがにこれだけ上げたのなら、そろそろ反転するだろう」という思惑で、大きな上昇トレンドが発生した事実を、反転の根拠に使う人だっているわけです。

もちろん、基本的には私もトレンドフォロワーなので、トレンドについていく考え方は肯定派です。しかし、「左側の通貨がすごく買われていて、右側がすごく売られている時」=「(今後)トレンドが強く発生する」と解説されても、その根拠がまったく説明されていないので、いまいち納得できないわけです。この解説の仕方だと、私は、理論のこじつけのような印象を受けます。


例えば上のようなドル円5分足、ユーロ円5分足チャートがあったとします。本来であれば、これら2つの各々のチャートを見て、ドル円を売ったり、ユーロ円を売ったりするわけですが、今回の関野さんの手法は、通貨の強弱を見て、よりトレンドの強い方をエントリーしようというものです。

まず、ドル円とユーロ円双方のチャートで下落しているため、円買いが入っていることがわかります。ということは、もう片方の通貨(ドルorユーロ)は、売られている方を選ぶと、よりトレンドが強い状態であると言えます。なので、それを調べるために、ユーロドルのチャートを見るわけです。


ユーロドルチャートは下落しているので、ユーロが売られていることがわかります。なので、もう片方の通貨は、ユーロを選ぶことが決まります。つまり円買い、ユーロ売りを行う、ということで、ユーロ円を売る、という選択になるわけです。

では、後述するボリンジャーバンドからの逆張りロジック手法で、上記チャートでユーロ円を売ったとします。その後チャートはどうなっているでしょうか?


黄色縦線部がユーロ円をボリンジャーバンド+2σを背に売ったポイントですが、その後反転してしまいました。通貨の強弱を見て、トレンドが強い通貨ペアを選んだのに、なぜトレンドが継続しなかったのか?それは、ドル円を見ればわかります。


おわかりの通り、ドル円は113円ジャストからの反転だったわけです。つまり、エントリーする直前まではドル円とユーロ円は下落していたので、確かに円は買われていました。しかし、113円ジャストの壁に到達したため、円買いが終了となってしまったわけです。

結局何が言いたいか?というと、ユーロ円が大きく下落していれば、直前までは円買いユーロ売りとなっていたことは事実です。しかし、だからと言って、今後もその流れが継続するか?というと、それはまた別の話であり、いくらこれまでが下げていたからと言って、今後も下げる根拠にはなりません。

ただ、とは言っても、トレンドフォローの優位性を、完璧な根拠を用意して説明できる人なんていないと思います。例えば直近でも、ワイルダーのアダムセオリーというトレンドフォローを推奨する書籍も読んでみましたが、いまいちトレンドフォローの有効性について納得できませんでした。ちなみに以下でレビューしています。
>>ワイルダーのアダムセオリーのレビュー

つまり、物事の理屈を完璧に理解できている手法ばかりではない、ということです。それなら理屈がわからないのなら、その手法は一切使えないのか?というと、そういうわけではありません。このような時に重要になってくるのが実績です。

例えば、医療で使われている全身麻酔は、なぜそれで痛みがなくなるのか?について、未だにメカニズムの解明はされていません。しかし、それでも医療で使えるのは、過去に何人もの人間に使って大丈夫だったという実績があるからです。

FXでも同じように、理屈が良くわからなくても、最終的にFXで勝てさえすればいいわけです。それなら、信頼度の高い実績があれば、その人はその手法で勝てているわけなので、同じ手法で勝てる可能性が高いため、目標は達成されます。


引用:http://discovery-fx.s3.amazonaws.com/top/it_pre.html

しかし、クロスリテイリング社の商材の販売者の実績は、いつも上記のような後出しの実績ばかりなので、信頼度は極めて低く、この場合、手法を実践するのは、かなりのリスクを伴います。厳しい言い方をすると、勝てるか?もわからない手法を、たくさんの時間とお金をかけてまで勉強する価値がないということです。この実績の信頼度が低い理由は、以下で詳しく解説しています。
>>「後出しじゃんけん」でよければ、実績の捏造(ねつぞう)は簡単

完結にいうと、「2週間で671万円の利益」と書いてありますが、確かに公開している2週間で671万円勝てているのはわかるのですが、その他の期間の結果がわからないわけです。結局FXは確率の物事なので、安定して勝てない人でも、たまたま運よく勝ちが続くことだってあります。その、たまたま勝てた一部分のみを、後から選んで公開している可能性があるわけです。また、決済済みの履歴しか出されていないため、マイナスポジションを塩漬けするというやり方で、今回のような履歴は、誰もが簡単に作れます。

もちろん、関野さんが、このやり方で実績を捏造している!と言っているわけではありません。しかし、簡単に実績の捏造ができる以上、このやり方で実績を出されても、信頼することができないわけです。

先日クロスリテイリング社から、商品を紹介してほしいとの依頼があったのですが、その時に実績の信頼度が低いという理由で紹介できないことを告げると、「いただいた意見を元に精進したい」という返信をいただいたため、実績の公開方法について、改善されるかもしれないという期待もあったのですが、この部分は何も変わっておらず、とても残念に思っています。

最近だと、例えば先日レビューした3R-リアルFXという商材でも、後出しができない形で実績を公開する販売者も出てきています。
>>3R-リアルFXのレビュー

現状、私のブログは、ほとんどの記事が辛口レビューになっていますが、上記レビュー記事を見てもわかる通り、全てを頭ごなしに否定しているのではなく、良いものは良いと、きちんと評価しています。この販売者のように、後出しではないやり方で実績を公開した上で勝てているのであれば、関野さんの商材は、内容がよっぽどひどくない限り、どの商材でも高評価でおすすめできる商材とレビューできると思います。

通貨の強弱を見極める手法のやり方の解説

今回の通貨ペアの強弱を使う手法が論理的なのか?は一旦置いておいて、手法を実践してみたいのであれば、やり方はとても簡単です。

関野さんは上記動画にて「この手法は慣れるまではすごく難しく、僕も勉強に1年かかった」とおっしゃっていますが、そんなことはありません。やり方は以下の記事で全て解説しています。ちょっと勉強すれば、すぐにできるようになると思います。
>>通貨ペアの強弱を使った方法


考え方としては、サッカーのワールドカップ予選と全く同じです。要は、たくさんあるチームの中から、最強と最弱を決めたいわけです。しかし、6チームを一度に戦わせることはできません。なので2チーム1組で、総当たりで試合をさせるわけです。そして、勝ちを3点、引き分けを1点とし、一番勝ち点が多かったチームが最強で、一番勝ち点が少なかったチームが最弱、ということになります。FXでも同じように、1つの通貨ペアを1つの試合と考えて(例えばユーロドルならユーロVSドル)、総当たりの試合結果から、一番強い通貨と一番弱い通貨を決めればいいわけです。ちなみに関野さんが言われる強い通貨とは買われている通貨、弱い通貨とは売られている通貨です。

佐野さんは、上記リンク先の通貨の強弱を使う方法の解説動画の中で、「一番強いチームと一番弱いチームが戦えば、一番強いチームが勝ちやすいでしょ?」ということを言われています。確かにサッカーの試合なら、そうだと思います。しかし、FXはそれとはまた別の話だと私は考えています。

なぜならFXは、上げれば上げるほど、その後は上げにくくなるからです。ある程度上昇してしまえば、その後上げるにしても、一旦調整の戻しとなった後に上げていく場合がほとんどです。「上げれば上げるほど、上げにくくなる」というのは、試合の例で言うと「強ければ強いほど、強くなくなる」ということになります。なので、一番強いチームと一番弱いチームを戦わせても、一番強いチームが勝つか?は、わからないわけです。

サッカーは、そういうわけではありません。例えば、今は一番ブラジルが強いと思いますが、「強ければ強いほど今後は強くなくなる」ということはないと思います。強いチームは、いつまでたっても強いままです。なのでサッカーの試合なら、強いチームと弱いチームを戦わせれば、強いチームが勝つでしょう。しかし、まったく同じようなことがFXでも言えるか?というと、そういうわけではないと私は考えています。

FXに例えるなら、車のレースで考えるとわかりやすいと思います。車のレースは、勝てば勝つほどウエイトのハンデが与えられます。上位に行けばいくほど重いウエイトを車に積んでレースをしないといけないので、遅くなってしまうわけです。なので、いくら過去に勝ったからと言って、今後も勝てるか?は、わかりません。FXもこれに似ているように思います。

未来予想ロジックとは?

通貨の強弱を見て、エントリーする通貨ペアが決まればエントリーを行うわけですが、今回はエントリータイミングを計るために、逆張りロジックと、ブレイクアウトロジックの2つロジックを用意されているようです。


まず、逆張りロジックについてですが、これはボリンジャーバンド±2σからの反転を狙う手法です。例えば買いなら、ボリンジャーバンド-2σにタッチしたところで、逆張りで買うという方法です。この手法は、数年前に販売されていた恋スキャFXのレンジ対応ロジックに、かなり近いものがあります。

そもそも関野さんは、数年前に販売されていた恋スキャFXのレンジ対応ロジックを使い、たくさんの金額を稼げるようになられたことは有名な話です。なので、その手法を今でも使われているのだと思います。いろいろな手法を作って商材化するのではなく、自分が本当に勝てると思って、長年使い続けてきた一貫した手法を教えるあたりは、好感が持てます。


次にブレイクアウトロジックですが、これは戻ってきているところにトレンドラインを引き、そのラインブレイクでエントリーする手法です。例えば買いなら、押している下降部に下降トレンドラインを引き、そのラインを上抜けたところで買うわけです。

この手法は、トレンドフォロー型のエントリー手法としてはとても有名で、例えばマエストロFXでも、このやり方によるエントリー手法の解説動画があります。

ただ、関野さんは、基本的には水平線つまりレジスタンスライン、サポートラインを重視するトレーダーなので、斜めのラインを使う今回の手法は珍しく、商材としても、このやり方でエントリーする商材は、今回が初めてなのではないかと思います。

トレンドが強く発生する未来を予想したければ、ラインを見るべきでないか?

前述の通り、「左側の通貨がすごく買われていて、右側がすごく売られている時」⇒「(今後)トレンドが強く発生する」という解説では、そう考える根拠がないので、私は、いまいち納得ができません。

それよりも私は、「強固なライン抜け」⇒「今後トレンドが強く発生する」と考える方が論理的ではないかと思っています。私は、こう考える根拠を提示できます。

例えば、強固なレジスタンスラインがあったとすると、そこには強い壁が存在しているわけなので、中途半端な上昇であれば、そこで止められてしまうはずです。しかし、あるタイミングで、その強い壁を突破されたとします。その場合は、その強い壁を壊すだけの力が発生したということになるので、その後大きなトレンドになる可能性が高いわけです。イメージとしては、ダムの決壊をイメージしていただくと、わかりやすいかと思います。

なので私は、トレンドが強く発生する未来を予想したければ、通貨の強弱を見るよりも、ラインを見るべきなのではないかと思います。

しかし、今回の商材の販売ページでは、レジスタンスラインやサポートラインというキーワードはまったく出てきません。これら水平ラインを見ずに、トレンドが強く発生するところを判断するのは、かなり難しいと思います。

現に、最初に解説したユーロ円チャートでは、確かに円が買われ、ユーロが売られている状態でしたが、ドル円が113円というラインで止められていたがゆえに、その後強いトレンドは発生していません。むしろ大きく下落して強固なラインで止められたという状況は、既に大きく下落しているがために、下落のパワーを使い切ってしまっている可能性があり、そこからさらに強固なラインをも抜いていくには相当なパワーが必要となります。逆に言えば、相当なパワーがないと、大きく下落した後にラインを抜くことはできないので、基本的に大きく下落して強固なサポートラインに到達したなら、反転を狙う戦略の方が有効になる場合が多いです。

このことからもわかるように、やはりトレンドが継続しやすいのか?を判断するには、ラインを確認するのは必須だと私は考えています。

関野さんも同様に、過去の商材を見ると、ラインをとても重要視されていました。環境認識もラインを使われましたし、エントリータイミングを計る時にもラインを使われていました。特にサポレジ転換を使って、よくエントリーされていたと思います。それがなぜ今回は、一切出てこなくなってしまったのか?は、大きな疑問です。

別に手法を変えることが悪いと言っているのではありません。ただ、何かを述べたい時は、それを聞いた人が納得できるように、そう考える根拠も提示してほしいということです。それか根拠がないのであれば、実績で、そう考えることが正しいことを証明してほしいです。

今回の手法は、考え方についても納得できないし、実績についても信頼度が低いため、とても実践してみる気にはなれません。

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